レギュF使用構築【S14最終7位 S15最終10.17位】

レギュFお疲れ様です。
まだ最終シーズンの途中ですが、レギュレーションFではもう使わないと思うので公開します。

【使用構築】




【構築経緯】
ラスタル込みで出し負けがほぼ存在せず「ブラッドムーン」+「しんくうは」の対面性能、「ブラッドムーン」+「あくび」でのサイクルへの負荷をかける性能、「つきのひかり」での詰ませ性能を評価しガチグマを初手置きすることにした。

「あくび」で相手を眠らせた後起点にする駒としてハバタクカミとウーラオスを採用。この2体は攻めの相性が良く(ハバタクカミに強い鋼テラスはウーラオスに弱い等)、単体性能も申し分無かった為、ここまでを基本選出とした。
この選出は、新ポケモンで一番勢いがあったブリジュラスに対応できるポケモンで固められていたので汎用性が高く、幅広い構築に基本選出が出来る。

ここまでで、ラティオスラティアス・水オーガポンが非常に重かったので、裏まで崩せる「つるぎのまい」パオジアンを採用。上記ポケモンがいる場合にウーラオスかハバタクカミの代わりに選出することにした。

基本選出+パオジアンで崩せないのが、ドヒドイデ入り・キョジオーン軸・受けループだったためこれらの構築に対抗策を持てるカイリュー、オーガポンを採用して構築完成とした。

 

【構築詳細】※採用順
シーズンを重ねる毎に細かい構成の変更があったため、最終的な型を書いていきます。



ガチグマ-たべのこし
特性:しんがん
性格:ずぶとい
テラス:どく
実数値:220-x-165-155-108-57(S0)
努力値:252-x-52-0-204-0
技構成:ブラッドムーン/しんくうは/あくび/つきのひかり

HB A204カイリューの「スケイルショット」+「けたぐり」の瀕死率12.34%
HD C198ガチグマのテラス「ブラッドムーン」瀕死率6.3%
S 最遅ラグラージ抜かれ

構築の核となるポケモン
経緯にも書いた通り、ほとんどの構築に初手投げしてテラスを切ってでも有利を作りに行く。元タイプが地面タイプであることから初手に来やすい耐久振りハバタクカミの「でんじは」に滅法強く、確率に左右されない安定した展開を目指していける。また、相手の攻撃を受けて「あくび」を打つ展開が殆どであるこのポケモンがたべのこしを持つことで、相手は眠るかガチグマにもう一度行動されるかという選択を迫ることが出来る。

初手から来やすいきあいのタスキパオジアン、ウーラオスに対して「ブラッドムーン」+「しんくうは」+「つきのひかり」で体力を満タンにして突破し裏に「あくび」を入れるという動きが理想ムーブであまりいない技構成ではあるが、非常に強力だった。

レギュFの環境が進むにつれてメタが進み、特に「マジカルフレイム」+「ちょうはつ」や「めいそう」+「ミストフィールド」のハバタクカミには苦しめられた。それでも初手としての安定感は申し分なく、3シーズンの試合合計で9割は初手投げしていたと思う。

テラスタイプは、ハバタクカミ・ウーラオス・パオジアンに弱点を突かれにくく、フェアリーと格闘に耐性が付く毒。これにより「どくびし」の回収も行うことが出来、「どくびし」を撒くことをコンセプトにした構築には裏のカイリューと合わせてかなりの勝率を維持していた。


ウーラオス(れんげきのかた)-パンチグローブ
特性:ふかしのこぶし
性格:いじっぱり
テラス:どく
実数値:195-198-133-x-81-121
努力値:156-236-84-x-4-28
技構成:すいりゅうれんだ/ドレインパンチ/アクアジェット/つるぎのまい

HB A189パオジアンの抜群「テラバースト」瀕死率31.2%
HD C176テツノツツミの「フリーズドライ」瀕死率18.7%
A 11n
S S16になりS119のウーラオスがかなり増えたため、そこ意識

この構築のダブルエースの一角。
特別な事情がない限りは殆どの構築に選出する。ガチグマの「あくび」や自身のテラスで「つるぎのまい」をしてカイリューさえも倒しに行く。ガチグマとウーラオスの選出率がずば抜けて高く、どちらも毒テラスにすることでハバタクカミへの耐性を構築全体で付けることに成功した。

「すいりゅうれんだ」+「つるぎのまい」+格闘技が後発に来やすいじきゅうりょくブリジュラスに非常に強い。回復を入れることで継戦能力が飛躍的に向上する「ドレインパンチ」とA+2の時にリーチが伸びる「アクアジェット」で技構成は確定。

テラスタイプはミラー構築で一番強い毒。
似たような耐性変化で、ラティオスなどエスパー勢にも強くなれる鋼も選択肢に上がるが、格闘技、炎技抜群が痛く、毒との差がエスパーへの耐性のみでエスパー技を打ってくるポケモンは軒並みTier2以下だったのでこのポケモンのテラスを使ってまで対策する必要はないと判断した。



ハバタクカミ-ブーストエナジー
特性:こだいかっせい
性格:おくびょう
テラス:みず
実数値:141-x-99-174-156-182
努力値:84-x-188-148-4-84
技構成:ムーンフォース/シャドーボール/めいそう/みがわり

HB 一致「イカサマ」をみがわりが確定耐え
C +1「ムーンフォース」で等倍無振りウーラオス確定1発
S S110族意識

この構築のエース二体目。
ガチグマ+ウーラオスが不利な展開を強いられるこだわりスカーフウーラオス+カイリュー+こだわりメガネサーフゴーに一匹で強い。基本的にはガチグマの「あくび」からハバタクカミを先に展開することで相手のカイリューにテラスを使わせてウーラオスの通りをよくする。

おそらくガチグマの次に選出率が高い。ウーラオスとの攻めの相性だけでなく、カイリューと選出した時に「アンコール」と合わせて抜いていく展開が非常に強力である。

テラスタイプは「すいりゅうれんだ」と鋼技に耐性が付く水。非常に重いラティハッサムにテラス込みで強いのでこのテラス以外あり得ない。


パオジアン-きあいのタスキ
特性:わざわいのつるぎ
性格:いじっぱり
テラス:ゴースト
実数値:155-189-101-x-85-187
努力値:0-252-4-x-0-252
技構成:つららおとし/せいなるつるぎ/こおりのつぶて/つるぎのまい

AS特化

構築のエースであるウーラオスが不利を取る水オーガポン・ラティラティに強い。このポケモンを採用している構築はサイクル構築であることが多いので崩しの技が必要だった。選択肢は「ぜったいれいど」か「つるぎのまい」だったが、ある程度選出率が高くなることが見込まれたので安定感を重視して「つるぎのまい」を採用した。A+2になった後、問答無用でハバタクカミを縛る「こおりのつぶて」、ブリジュラスにeasy winが出来る「せいなるつるぎ」と一致技の「つららおとし」を採用した。

対面性能と「つるぎのまい」を起点なしで積むことが出来るきあいのタスキを持たせた。これによりガチグマの「あくび」からA+2になった後、一回耐えて上からの攻撃回数を増やすことが出来た。

テラスタイプはゴースト。
カイリューに強い、格闘技に耐性がつく以外の理由はない。

カイリュー-あつぞこブーツ
特性:マルチスケイル
性格:いじっぱり
テラス:ノーマル
実数値:197-204-116-x-121-101
努力値:244-252-4-x-4-4
技構成:しんそく/じしん/アンコール/はねやすめ

A 11n
S 4振りブリジュラス抜き

補完枠。
「どくびし」を撒いてくる構築に対して、裏のポケモンが非常に弱いので毒テラスガチグマと合わせて対策した。「どくびし」を撒いてくるポケモン筆頭がキラフロルであり、「ステルスロック」にも耐性をつけることが必要だったので持ち物はあつぞこブーツ。この持ち物により、構築全体で重い「ステルスロック」+水オーガポンやイダイトウの構築に強く出ることが出来、補完枠として完璧な働きを見せてくれた。

ガチグマの前で積み技を打って寝たポケモンの行動を縛る「アンコール」が非常に強力なのでまずこの技を入れることが確定。ここまでの決定事項から、あつぞこブーツを持っているカイリューでオーソドックスな「しんそく」+「じしん」+「はねやすめ」を採用した。

テラスはノーマル。あまり切ることはないが、無難に強い。


オーガポン(かまど)-かまどのめん
特性:かたやぶり→おもかげやどし
性格:ようき
テラス:ほのお
実数値:179-153-111-x-117-166
努力値:188-100-52-x-4-164
技構成:ツタこんぼう/パワーウィップ/じゃれつく/ちょうはつ

HB A200水ウーラオスの「すいりゅうれんだ」+「アクアジェット」瀕死率6.14%
     A200水ウーラオスのテラス「すいりゅうれんだ」瀕死率3.3%
S 最速ウーラオス抜きのキュウコン抜き

キョジオーン入りに初手投げする駒且つ、受けループを崩す駒。
ハチマキ水ウーラオスに出し負けしないというのが大事で裏のポケモンを見てから展開を考えていける。「ウッドハンマー」は命中安定だが、ヘイラッシャ、ディンルーに打つときに反動が気になると思ったので「パワーウィップ」にした。

キュウコン入りにも積極的に選出してキュウコンを倒した後に裏に「ちょうはつ」を押すことで展開の阻害も行える。とにかくこの技が偉く、後述のウーラオスを通すためにカイリューを削っておくなど勝ちへの道が見えやすいポケモンだった。

テラスなしでハバタクカミ・ウーラオスに強いのが唯一無二で、サーフゴーに強い顔をしていることから抜くことはできない枠である。

【選出】
・ガチグマ+ハバタクカミ+ウーラオス
ミラーなどのスタンにはこの選出。ハバタクカミ+ウーラオスがスタンに強いのに、初手ポケモンのガチグマが不利を取るポケモンがおらず最強だった。
ミラー勝率は8割を優に超える。

・ガチグマ+パオジアン+ウーラオスorハバタクカミ
パオジアンの刺さりがいい時の選出。パオジアンもハバタクカミと同様カイリューにテラスを切らせることが出来るのでパオジアン+ウーラオスの選出も強い。
ラティオス絡みにはハバタクカミとパオジアンを投げることで拘りラティオスの一貫を切ることが出来る。

・ガチグマ+カイリュー+ウーラオスorハバタクカミ
どくびしパへの選出。
ガチグマで初手テラスをして「どくびし」を撒かれたらカイリューとガチグマでサイクルを回してじっくりと対戦をする。20分コースになることが大半で、選出時にそれがわかっているのであれば、回復できるウーラオスを優先的に選出する。

【重いポケモン
・タケルライコ
構築のエースであるウーラオスが完全に不利を取る。
「めいそう」を積まれてしまうとガチグマもハバタクカミも不利になってしまうのでかなりきつい。

アシレーヌ
対面勝てるポケモンがオーガポンしかいない。ガチグマにテラスを切って頑張ることが多かったが、「サイコノイズ」を所持していた場合一方的に倒されてしまうのがきつい。

【結果】
S14 TN バイオレット 最終7位 R2218 86-32 
S15 TN スカーレット 最終10位 R2207 73-19 
       TN バイオレット 最終17位 R2184
S16 TN Reamstroha 最終95位


【最後に】
同じ構築を3シーズン(軸はレギュEの時からあったのでその時から含めると4シーズン)使用し続けられたのはとてもいい経験でした。完成度の高い構築は知られなければ勝ち続けることが出来ると実感しました。また、同じ構築を使い続けると、人の性能もどんどん上がっていくのでプレミが非常に少ない三か月間だったと思います。
結果として8割近い勝率で2200に行くこともできたので、取り組み方に間違いはなかったと確信しています。
S16は大ゴケしてしまったので、悔しい気持ちがかなり大きいです。改めて数字を並べてみると安定して強いが、パッとしないというのが感想なので、これからのシーズンで一桁前半のような印象に残る順位を取れるように努力を続けていきたいと思います。